あの日記

君にいいことがあるように

一度目のオタク人生ありがとう

アイドルってなに?

私は未だに彼らの本当を知れずにいる。

知らなくてもいいと思っている。

 

私は小学5年生頃から関ジャニ∞のファンでつい最近までeighterをしていた。

昨日、ブックオフに行きほぼ全ての円盤を手放してきた。

 

帰り道、円盤と引き換えに渡された20507円とレシートを見て私は思った。

「彼らの対価はこの値段じゃないよな」

彼らの魅力に気が付いたのは、小学生の頃だった。2011年の24時間テレビをみたとき。届いた歌は”LIFE~目の前の向こうへ~”。幼いながら、なんていい歌なんだと感動した。幼かったからもちろんお金なんて無いし、自分で稼ぐこともできなかった。円盤はデビューした当時からのものも持っていた。当時どうやってこの何十枚にもなる円盤たちを集めたのかなと思い返した。多分街に一人で行くなんてこともできなかったから、もらったお小遣いを使って、Amazonでひそひそと買っていたのである。親は絶対気づいてたと思う。

 

最初に買ったのは、”8UPPERS"の円盤である。当時親のガラケーで勝手に調べて、関ジャニ∞の円盤を初めて買うなら”8UPPERS”がおススメというどこの誰が書いたのかもわからない記事を見て、決めた。

関西の愉快なジャニーズとしか思ってなかった私がこの円盤からしっかりeighterになって、途中いろんなジュニアを気になったり、他Gを気になったりしたことはあったが、それでもぶれることなく関ジャニ∞の7人が作り出す空気が大好きだった。

 

大学2年生の夏初めて、関ジャニ∞のライブに行った。高校時代の友人でeighterの子と一緒に行った。ずっと憧れてた東京ドーム。初めて自分で買ったペンライト。何もかもが新鮮でキラキラしてた。9月だというのに東京は真夏並みに熱くてドームの周りはギラギラしていた。

15周年を迎えた関ジャニ∞のライブ。私の担当はそこにいない。複雑というか、なんというか。うまい言葉がでなかった。今目の前に関ジャニ∞がいるという現実。ただそこには6人。東京ドームという大きい会場が約50000人の人が掲げるペンライトで余計にキラキラしてて。あっという間に時間は過ぎて、心の中にたくさんの感情がうず巻いていた。

9月5日。友人と沖縄に旅行で行っていたとき。美ら海水族館で知った亮ちゃんの脱退。激しく高鳴る鼓動は悲しみや苦しみだけのせいじゃないこと、自分でも理解できた。どこかで安心した、そんな気持ちになってしまった自分のことが嫌でそわそわした。あんなに大好きだったのに。

彼らはすぐにFCで47都道府県ツアーをすることを公表した。そこにいない亮ちゃんの名前がでることはなかった。当たり前なんだけど違和感でしかなかった。この5人でこれからは活動すること。妙に晴れた5人の顔。7人の頃からまたやりたいとずっと言っていた47都道府県ツアーを5人で回るのか。亮ちゃんのコメントは?あれで終わりなのかな。SNSを見たら賛否両論様々な意見が交わされていた。そりゃそうだ。明らかにすばるくんのときと違う。eighterの多くの人がそう感じていたと思う。

 

やっとすばるくんがいないことを少し受け入れられるようになった時の脱退。薄々感じてはいたはずなのに、こんな悲しむことはもうしたくないと心が『本当』から目を反らしていた。

正直すばるくんがいなくなってしまった時だって、降りることは頭にあった。なぜそのまま関ジャニ∞を押し続けてきたかって言ったら、すばるくんが大好きな関ジャニ∞を今支えないでどうするのって勝手な使命感があったから。

すばるくんの好きなところ言い切れないほどあった。誰よりもメンバー想いで誰よりもグループとeighterを愛していてその気持ちをライブがあるたびに伝えてくれた彼が好きだった。個人の仕事は関ジャニ∞にいい影響がでるようなら何でもする、歌番組に出ればたちまちSNSで「渋谷すばるって歌うますぎじゃない?」そんな声が毎回聞こえていた。どんな時においても彼はプロだった。

すばるくんは会見の時に一度も関ジャニ∞を脱退するとは言わなかった。事務所を退所する。自分の夢を追いかけることに妥協を許さないすばるくんは誰よりも輝いていた。この人を好きでいる自分を誇りに思えた。死ぬほど泣いたし、疑問に思うこともあったけど、最後の関ジャムですばるくんの想いも他のメンバーの想いも分かった。素敵なグループだなと思った。自分と同じように前を向こうと、これからもついていこうとしていたeighterの姿もあって、私だけじゃないって安心できた。

6人になって初めてのシングル”ここに”死ぬほどいい歌。音楽番組の映像を何回も見返して、そのたびに好きだった気持ちと、もしすばるくんがいればここの歌割りだろうなとか考えてしまった。キリがない気持ちはいずれなくなるものだと思っていた。

そして5人になって初めてのシングル”友よ”いい歌。いい歌なんだけど、苦しかった。私が好きな関ジャニ∞はこういう感じだったけ?いや、グループなんて何年もかけて完成に近づくものだと思うし、なんなら完成形はないわけで。変化は良いこと。良いことなんだけど、私は5人の関ジャニ∞を見るたびに7人の関ジャニ∞を思い浮かべて苦しくなる。

”友よ”の特典映像で”そこそこ大切な話”を見た。笑いながらずっと苦しかった。「もう次は閉じよう」そんなことをアイドルが言って、でも彼らはeighterを信じてて、その信頼にすがるように本音を語った。きっとみんなならゆっくりでもついてきてくれる。俺らもここから頑張るしかない。アイドルだけどアイドルじゃないような、その時、自分の中でうまく割り切っていた部分が全部露わになった気がした。ここに残った5人はきっとずっと関ジャニ∞であり続けることを覚悟した5人。そんなことをあの映像を見て感じた。大好きな7人ではないけど。関ジャニ∞はそこにいた。

 

夏、同じタイミングで私は8月8日にデビュー発表をしたSixTONESSnow Manが気になり始めていた。自分にとって都合の悪いことがあると違うものに逃げたくなるものなんだなと悲しいことに自分の身をもって学んだ。

SixTONES松村北斗くんは中学生くらいの頃に少し気になってい少し追っている時期があったから知っていた。久しぶりに見た北斗くんはかなり大人な顔立ちになっていてグループ内でも人気の一人になっているのを知った。他のメンバーに至っても自分自身が子供から大人に成長したように、みんなかっこいい男の子からかっこいい男性に成長していた。

私がこの人たちを好きになったのは8.8Jr祭りの、”IN THE STORM”を見た時だと思う。気合が明らかに違くて、ジュニアの域を越えて一つのアーティストだった。気球がくると一気に上がる会場のボルテージ。メンバー一人一人の自信のある顔つき。人気のあるグループだってすぐわかった。そこからチェンエラを見た。彼らは自分たちの空気を大事にして、ファンはそこに信頼を寄せてペンライトを高く掲げていた。良いグループだと思った。

 

Snow Manははっきりとした記憶がない。前にあげた目黒くんの誕生日ブログで書いた通りな感じ。長くジュニア時代を経たメンバーもいれば、まだ現役高校生もいる。彼らを見ると、関ジャニ∞を思い出す。家族のような温かい雰囲気。個性が溢れていて会話が渋滞するクロストーク。自分たちの可能性に限界を決めないところ。どんな時もファンを置いていかないチーム感。Snow Manのファンは、ファンという立場からできる彼らのためのサポートが暖かかった。一瞬で好きだと思った。

 

そうこうして、関ジャニ∞を担降りすることを決めた。

 

渡されたレシートを見ながら歩いた街の景色は、全然綺麗じゃなかったしもう春も近いというのに風が強く吹いていた。青春を一緒に過ごしてくれた関ジャニ∞に感謝しかないし、決して嫌いになったわけではない。好きだから思い出を綺麗なまま心にしまっておきたい。そう思ってしまった。最近の関ジャニ∞がやけに物事を俯瞰でみるように、自分も自分自身のことを俯瞰で見れるようになってしまった。それだけのこと。誰も悪くないし、誰も間違ってない。そんなことを考えながら一人歩いた。

 

小学5年生頃から約10年ジャニーズを見続けて、応援してきて、このグループを降りるなんてことまず考えたことが無かった。そんなこと人ごとだと思ってた。人ごとだと思ってたことをいざ自分がしたとき、意外にあっさり手元のものを差し出せた自分にも少し悲しくなる。忘れることなく、心にそっとしまおう。それでいいんだ。

 

その日の夜は、同じ学校で、すの担の友人と食事をした。あることないこと話せた時間がとても幸せで胸がいっぱいになった。自分はとんでもなく幸せな人間だと思う。関ジャニ∞から離れた瞬間また違う素敵なグループに出逢うことができたのだから。

 

残念ながら初めてのSnow Manを見る機会は流れてしまったけど、いつか彼らも大きな会場でキラキラの衣装を着て思いっきりアイドルをする時が来るだろう。たくさんのファンが彼らのことを見て、笑顔になって胸が高鳴って、感動して涙する、そんな姿が近いうちに実現する。

 

永遠はないし、本当のことも知らなくていい。現実と夢が混ざってしまったとき、感覚が狂ってしまうから。決して縋っちゃだめだ。でも、ジャニーズエンターテインメントの力を信じてるし、それだけはどんだけ嫌なことがあっても止まらない。これからは大好きな人たちを大好きだと言える日を大切にしていこう。

 

そんなことを考えた一日だった。疲れた。本当に感情が左右されすぎて。勝手にセンチメンタルになって勝手にたくさんのことを考えていた。思っているより、自分は前向きで良かった。イヤホンから流れてきたのは関ジャニ∞の”BOY”という歌だった。

終わりなんてないって思ってたんだけどな。すばるくんのシャウトが街の夕焼けに溶けて消えてしまいそうだった。

ドラマみたいにいけばいいのにな。帰りの道は風がまた強く吹いてて少し泣きそうになった。